いま能登でできる100のこと

100を超える工程を経て美しい姿を残す輪島塗を学ぼう「しおやす漆器工房」

安政5年(1858年)に輪島塗の職人として、初代塩安忠左衛門が事業を始めてから160年余り。「塩安漆器工房」は輪島塗の老舗として、輪島塗が作られる工程をその目で見て学べる場所です。

石川県輪島市を代表する「輪島塗」は、全国の漆器産地の中で唯一国指定重要無形文化財団体指定にされています。輪島塗は、輪島特産の地【じ】の粉【こ】を用い、100を超える工程を完全分業制で多くの方々の手によって大切に作り上げられます。何重にも塗られた漆によって、重厚な色合いがありとても美しく、そして丈夫な塗です。しっかりと塗の下地後に、蒔絵や沈金などの加飾が加えられ、さらに美しさが加えられます。

輪島塗の工程を実際に間近で見学

しおやす漆器工房では、約10人の職人が作業を行っており、実際に行われている塗りの工程を見学することができます。下地、中塗り、上塗りとそれぞれの部屋に分かれ真剣に取り組む職人の方々を身近で見学することができます。職人の方は作業に合わせて交代で休憩をされていらっしゃるので、見学を希望される場合は、数日前に予約されることをおすすめします。

しおやす漆器工房
下地作業
中塗り作業
上塗り作業

輪島塗の美しい世界が広がる

輪島塗がどのように作られているのかなど、輪島塗を学んだ後は、店内に並ぶ美しい輪島塗の数々を見学してみてください。お椀1つにしても塗りの方法により変わってきます。また加飾も沈金や蒔絵の技法の違いや絵柄によって、何万通りもの顔を持ちます。

輪島塗は生活に使うものもが多いですが、アクセサリーも充実しています。輪島塗の重厚感と、現代的な美しさも兼ね備えた輪島塗のアクセサリーは若い方のもとても人気が高いです。

輪島塗はどのように作られるのか、またどのように扱えばよいのかがわからなくて持つことを躊躇している方は、気軽に工房見学に来て輪島塗を身近に感じてみてください。スタッフの方もとても親切にわからないことを教えてくださいますよ。

本情報は2024年11月10日現在です。

営業時間

8:30~17:30
※工房のお昼休憩 12:30~13:30

見学料金

無料

定休日

無休
※工房の休日 年末年始および毎週土、日曜日

駐車場

大型6台 小型10台

HP

https://shioyasushikkikoubou.com/

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