
メルヘン日進堂は、大正2年創業、110年以上の伝統を誇り、奥能登珠洲にてこだわりのお菓子を作り続けています。
2023年5月、能登半島地震が発生する半年前にもこの地域では震度6強の大きな地震があり、大きな被を受けました。天井が落ちたりと大きく壊れてしまった店内をやっと修復し、さらに店の中央には大きな商品台を作り心機一転と営業を開始した直後に発生した2024年元日の能登半島地震。
2023年5月の地震で壊れた場所は修復したばかりでしたが、元日の地震の影響は大きく、電気や水なども止まり営業ができなくなりました。そのような状況の中でもメルヘン日進堂はすぐに活動を始めました。駐車場にトイレカーを受け入れたり、避難所生活をおくられている方だけでなく、在宅避難者の方々にも支援物資をしっかりと持って帰ってもらえるようにと店内を使って活動していたそうです。
店内中央に大きく作られた台は最初は商品台として作られたものでしたが、震災後ゆっくりと話しをしたりくつろいだりするスペースが必要と判断し、ゆったり座れるようにと椅子を設置し、1年経った現在も、近所の方々の憩いの場所として提供続けています。私が立ち寄った際にも数名の方々がこの場所でゆっくりと談笑されておりました。

そんなメルヘン日進堂の店舗の前には大きなオブジェがあり、こちらはメルヘン日進堂を代表する「能登の里山大地の虹」がモチーフになっています。

何層ものカラフルなバームクーヘンが重ねられて作られている「能登の里山大地の虹」は、すべて自然の色味を使って作られているこだわりの商品です。

地元の珠洲焼からヒント得たつぼ型アップルクーヘン「珠洲焼の里(すずやきのさと)」などの人気商品のほかにも、焼き菓子やクッキーシューなど手土産にぴったりな商品も多数販売されています。

震災を乗り越えて、多くの方が笑顔になるようにと営業を続けているメルヘン日進堂へぜひ足を運んでみてください。
本情報は2025年2月3日現在です。