
「長谷部神社」には、能登国大矢庄の地頭で「平家物語」でも著名な戦国武将長氏の祖である鎌倉武士の長谷部信連公(のぶつら)が祀られています。信連公が建保6年(1218年)の逝去に先立ち、自作の肖像を刻んで大町来迎寺の御影堂に安置したのが、当院の起こりです。そして昭和10年(1935年)、信連ゆかりの穴水城のふもとである城山東麓にあたるこの場所に移転しました。
特異な禅宗様である神社建築の長谷部神社

寛永21年(1644年)建立の本殿は神社建築に得意な禅宗様で、殿内の宮殿は漆塗りに極彩色を施した唐破風の精緻なものです。
当院では穴水町で毎年7月に行われる例大祭(長谷部祭り)が行われ、多彩なイベントでにぎわいます。
「万葉集」と穴水湾



万葉集には、大伴家持の歌として下記があります。
珠洲の海に 朝開きして 漕ぎ来れば 長浜の浦に 月照りにけり
「能登万葉集の世界」において、穴水湾は大伴家持が属目した地でもありました。
本情報は2024年11月10日現在です。