
中能登町にある能登上布会館。こちらでは、能登上布の機織り体験ができます。

能登上布はおよそ2000年前にこの地で始まり、江戸時代には近江からの技術を導入することでさらに発展し、昭和初期には麻織物の全国1位を誇りました。昭和35年には石川県の無形文化財にも指定されています。
縦糸と横糸が織りなす美しい反物は、着物だけではなく、のれんや小物、さらに現代ではシャツとなるなど、さまざまな形で今でも活用されています。

能登上布を実際に織る体験がここ、能登上布会館で行うことができます。
糸を引いて右踏んでとんとん、糸を引いて左踏んでとんとん
この作業を繰り返していくことでどんどん織られていく布。真剣に織り続けること2時間ほどで、30セントほどの能登上布を折ることができます。

また能登上布会館の中にはさまざまな道具や展示物も用意されており、能登上布について学ぶこともできます。
こちらは白の布にプロジェクションマッピングを行い、さまざまな柄や歴史を学ぶことができる展示となります。


館内にある道具は、この地域で昔ながら使われていた高織です。自宅などで使うことがなくなった道具を引き取り大切に継承し続けています。
館内は能登半島地震の影響もありません。自分好みの柄の能登上布作りをぜひ体験してみてください。
本情報は2024年11月10日現在です。